紀州犬の起源について

 

 

 

 

 

紀州犬の歴史は古く、紀元前の昔からいたとされる中型犬が、その先祖であるとされております。現在のワンちゃんとなったのは、現在の和歌山県や三重県にまたがった紀州地方の山岳地帯において、主にイノシシやシカを狩るための猟犬として作り出されてからで、その地方の名前がそのままワンちゃんの犬種名となったものです。

 

作り出された当初は、白い地毛に色の濃い小さな斑点があったり、赤やゴマ、あるいは虎毛などがあったりとさまざまでした。しかし、1934年になると被毛色に関する統一が図られることになり、その結果、1945年ごろになると、斑点模様のワンちゃんは見られなくなったとされております。現在では、紀州犬といえば、もっぱら白色被毛が多いことで知られておりますが、これは猟師さんが獲物と間違えてワンちゃんたちを撃たないように配慮されたものでした。

 

このワンちゃんには、面白いエピソードが伝わっております。それは、修行途中の空海、すなわち弘法大師が道に迷った時、2頭のこのワンちゃんが突然現れ、空海を高野山まで案内したというのです。このような話が伝わるほど、つまり歴史の古いワンちゃんであるということです。また、1934年には、中型の日本犬として、当時の文部省より天然記念物の指定を受けております。

人間の場合、体から汗を出すことによって、体温を調整することが出来ます。ところが、ワンちゃんたちは、その汗をかくことが出来ません。そのためいつも口を開いた状態で舌を出し、そこで体温を下げているのです。そんなワンちゃんですから、夏場のお散歩や運動には気をつける必要があります。お散歩にせよ、運動にせよ、朝の涼しいうちか日が落ちかけた夕方を選んで行うのに限ります。

 

日中の強い日差しはもとより、その日差しによって焼かれたアスファルトなどは、ワンちゃんにとっては大敵なのです。また、紀州犬には、毎日の運動が欠かせません。運動不足となるとそれがストレスとなり、そうなるとこのワンちゃんは攻撃的な性格となってしまいます。このワンちゃんが人に噛みついたという事故では、こうしたケースが非常に多いのです。

 

さらに、このワンちゃんの健康管理という点からすると、アトピー性皮膚炎や円形脱毛層などの皮膚炎、そして、目疾患が多い犬種として知られております。この犬種に多い皮膚病を予防するには、腸内環境を整えるアミノ酸の吸収が、スムーズに行われるようにしてあげることが大事です。体の老廃物を速やかに体外へと排出するには、ワンちゃんの新陳代謝を促進させるための食生活を心がけてあげることです。

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紀州犬というワンちゃんには、遊びを取り入れた運動が欠かせません。運動が不足するとストレスを溜めることになり、それが原因となってさまざまな問題行動を起こしてしまうことにもなります。残念ながら人に噛みついてしまったという紀州犬などの例も、しつけの問題とともに、運動不足となっていたワンちゃんの生活環境に大きな問題があったようです。ともあれ、通常のお散歩程度の運動では、紀州犬の運動欲求を満たすことなど、到底出来やしないのです。

 

ドッグランなどの施設を利用し、ワンちゃんを自由に思う存分走らせてあげるのも一つの方法です。また、飼い主さんとの遊びでも、基本的にワンちゃんが動き回れるものがおすすめです。広い場所があれば、そこでボール投げ遊びとか、フリスビーなども、喜んでやってくれますし、サッカーボールなどを利用しワンちゃんとボールの取り合いなどでも良いでしょう。

 

また、室内での遊びとしては、ロープなどを使った引っ張り合いの遊びもあります。どのような遊びであったとしても、要するにワンちゃん自身が大いに体を動かすことが出来て、ワンちゃん自身の心と体にストレスを溜めないように配慮してあげることが肝心なのです。また、飼い主さんが一緒に遊んであげることによって、コミュニケーションも取れ、より一層、絆を深めることにもなるのです。

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紀州犬など日本の土着犬の特性は、知らない人間やよそ者に対する警戒心を、決して解かないというところです。とくに紀州犬などは、普段はあまり吠えることのない犬種なのですが、相手の敵意などを感じた場合などは、豪快ともいえる吠え方をするワンちゃんです。しかし、その一方、相手に敵意を感じないとなると、いたって大人しいワンちゃんであるとも言えるのです。

 

精悍な体つきをした紀州犬が、本気になって吠え始めたら怖ろしいものです。とくに紀州犬に限らずとも、ワンちゃんたちは自分のテリトリー意識が強く、それが侵害されそうになったときは、えらい剣幕で吠え立てるものです。しかし、たとえワンちゃんが知らない人であろうとも、その人がテリトリーを侵害しようとしているとは限りません。そんな場合は、飼い主さんたちからすれば、単なる吠え癖でしかないのです。

 

ワンちゃんにそれを教えることは難しいですが、それでもそんな吠え癖をやめさせる方法はあります。一つは、ワンちゃんの気を他へと移すこと、いま一つは、吠えたらワンちゃんに不愉快な思いをさせることです。怒ることはワンちゃんたちにしてみれば、かえって励まされているかのように誤解されてしまうことがありますので、これでは逆効果となる場合があります。

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実のところワンちゃんたちは、飼い方、しつけの仕方が悪ければ、どんな犬種のどんなワンちゃんであろうと、噛み癖はついてしまうものなのです。たとえ小さなワンちゃんであったとしても、本気になって噛みついてこられたらケガを負いますし、それが大きいワンちゃんだとすると、最悪、死亡事故にもつながってしまいます。とくにそれが紀州犬のようなもともと獣猟犬であった場合などは、やはり深刻な事態となってしまうことでしょう。

 

ただ、その一方で、ワンちゃんたちの噛み癖は、飼い主さんたちの努力によって、いくらでもコントロールすることが出来るのも事実です。また、ワンちゃんが自然の状態に置かれていたとするならば、親や兄弟たちの間にあって、攻撃してよいものと、よくないものとを学ぶことになり、ごく当たり前のように抑制されるものなのです。ところが、人の都合による商業ベースにのって、そういった機会に巡り会わなかったワンちゃんたちが、飼い主さんの手元に来てしまうところに大きな問題があるのです。

 

要するに、飼い主さんやそのご家族たちは、ワンちゃんにしてみれば、本来あるはずの親であり兄弟たちということになります。その意味では、飼い主さんたちのワンちゃんたちのしつけは、本来的にあるはずのものを、単に再現させているだけなのかもしれません。しかし、それを怠ってしまうと、ワンちゃんたちは噛み癖など問題行動を起こすようになってしまいます。

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紀州犬は、その名前の通り紀州の山々を走り回っていた獣猟犬です。そんなワンちゃんにとって大切なことは、その有り余るエネルギーを発散させるために十分な運動させるということです。そのため、一口にお散歩といっても、ただ普通に歩いて来るといった程度では十分とは言えません。そこに運動という要素を取り入れることが大事なのです。

 

成犬の場合で、夕方の1日2回、一回について30分ぐらいは、歩いたり走ったり、あるいは自転車などを使った引き運動なども、このワンちゃんにとっての必要な運動量を確保するためには、非常に有効な方法です。

 

ただし、この自転車を使ったワンちゃんの引き運動には、賛否両論のさまざまなご意見があります。ワンちゃんの運動量を確保するためには必要だとされる方と、自転車に乗った飼い主さん自身も危険であるし、だいいち、ほとんど無理やり走らされるワンちゃんにしてみれば、大きなストレスとなるだけとされる方もおられます。

 

確かに、自転車を使った場合、ワンちゃんとの意気が合ってないと危険であることは間違いありません。例えば、子どもがいきなり飛び出してきた場合など、ビックリしたワンちゃんが急にリードを引っ張り、そのはずみで自転車が転倒することもあるでしょうし、悪くするとその子どもさんまで巻き込んでしまうこともないとは言えません。

 

それが子どもではなく、お年寄りだったとしたら、事態は深刻にもなりかねません。そのため、東京都などでは、こうした行為は禁止となっております。

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紀州犬に限ったことではありませんが、子犬がお家にはじめて来たときには、それまでどんな食事をしていたのかをよく確認しておくことが肝心です。これは実際に繁殖されたブリーダーか、もしくは購入されたペットショップなどで聞けばすぐに教えてくれます。また、ブリーダーさんによっては、ワンちゃんを譲り渡す際、あらかじめ新しい飼い主さんに何種類かの食事を与えておく場合もあるようです。

 

新しいお家に来た子犬にしてみれば、環境の変化それ自体がかなりのストレスです。その上、これまでとは違った食事を出されるとワンちゃんも戸惑ってしまい、口をつけないことが多いのです。そのため、飼い主さんは、これまでと同じ食事を、これまでと同じ時間にワンちゃんに与えてあげましょう。なかには、違う食事を出された子犬が、2日間もほとんど口をつけなかったなんてこともあるほどです。

 

とは言うものの、健康な子犬であれば、お腹がすいてくれば少しずつ食べはじめますし、このことで大変な事態に発展することはまずありません。また、飲み水については、食事が進まない場合でも充分に器に満たしておいてあげましょう。最近では、吸い口だけがケージの中にあって、お水の入った本体は外に取り付けるというものがあります。これですと、ワンちゃんが器に足を入れたり、お水を飼いだしてしまったりすることもありませんので非常に便利です。

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とくに紀州犬に限ったことではありませんが、ワンちゃんたちを購入される場合は、ブリーダーさんから譲り受けた方が良いとされております。その理由は、譲り受けるワンちゃんの生い立ちなどが、ペットショップなどと比べてはっきりとしているということです。確かに、「特定の犬種の保存・保護を目的とする」のがブリーダーと呼ばれる人たちのお仕事だとすれば、ワンちゃんたちの品種にしても安心出来ると言えそうです。

 

ところが、一口にブリーダーといっても、中にはかなり悪質な?殖屋と呼ばれる人の存在も確認されております。しかし、現在の日本では、そんな人たちもすべて含めてブリーダーと呼んでおり、その線引きが非常に曖昧なのです。そもそも、ワンちゃんの「品種の保護」を目的とするブリーダーというお仕事は、経費がかさむことから実はあまり儲からないのです。さて、それこそお金をかけ、時間をかけてようやく誕生させたワンちゃんを、カンタンに、しかもかなりの安値で、ペットショップなどに卸すようなことなど出来るはずもありません。

 

また、血統書が付いているからといって必ずしも安心出来るものでもありません。というのも、血統書というのは意外に簡単に取得出来てしまうもで、それがあるからといって、カンタンに信じてしまうのは危険なのです。そのため、ショップなどで出会い、それでも欲しいワンちゃんとなったら、それはすでに運命的な出会いであるとして、納得されて購入される以外にはありません。

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日本犬として人気の高い紀州犬は、もともと猟犬として活躍していたワンちゃんです。現在でもイノシシ狩りの猟犬として活躍しており、そのため非常に頑丈な体とタフな精神力を持っております。そんなワンちゃんですので、運動量としても多めに取らなければならなりません。運動不足は、このワンちゃんに限らず、問題行動を引き起こす原因となりますし、ワンちゃんの健康を維持する上でも大敵です。

 

また、被毛のお手入れとしては、とくに神経質になる必要はありません。お散歩や運動をした後に、ブラッシングをしてあげる程度でも充分です。ただし、春から夏にかけては換毛期となり、抜け毛が多くなります。そのため、抜け毛の処理はこまめにやってあげる必要があります。体の汚れは濡れタオルを絞って、グイグイと拭いてあげればよく、シャンプーは夏場で週に1回、それ以外は月に1回ほどで良いでしょう。

 

気をつけたいのは夏場で、この季節はノミやダニがたくさん出てきますので、よくチェックしてあげることが大事です。また、紀州犬の場合、多頭飼いにはちょっと注意が必要です。とくにオス犬同士ですとリーダーを決めるため、もともとの気性の荒さも手伝って、かなり激しい争いとなってしまう場合があるのです。こうなると仲裁する時にも注意が必要です。そのため、初心者の方は、この犬種の多頭飼いは避けた方が良いでしょう。

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日本犬として非常に人気の高い紀州犬は、現在、飼育頭数でいうと柴犬に次ぐことでも知られております。もともと現在の和歌山県にあたる紀伊の国の山々やその周辺で、イノシシ猟のために従事していた土着犬だったものを、固有の品種として定めたワンちゃんでした。今でも、近畿地方南部のご家庭では愛玩犬として飼われる一方、イノシシ猟にも従事しており、ワンちゃんのための専用の狩猟訓練所などもちゃんとあるのです。

 

猟犬としての資質を充分にそなえたワンちゃんですので、 体力もあり警戒心も強く、また忍耐力もあり、そして、なによりも飼い主さんに対して忠実なワンちゃんです。敵でなければとくに何もしませんが、自分や飼い主さんたちに攻撃を加えるような相手に対しては、勇敢に立ち向っていきます。

 

そんなことから、普段はとくに無駄吠えなどのないワンちゃんですが、警戒心の強さから番犬としても有能であると言ってよいでしょう。猟犬としての持久力と攻撃力を兼ね備えたワンちゃんで、飼い主さんから命令されれば、どのような困難にも立ち向かっていく勇猛さをもっております。また、和歌山県警マスコットである「きしゅうくん」のモデルになったワンちゃんでもあります。

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